もう人気者には恋をしない

 思えば俺は、そのコに対して足りない部分があった。

 そのコを勇気づけることをしようとしていなかった。

『もう無理』と言われて、何も言わずに落ち込んで帰っただけだった。

 そう……だよな。

 好きだったら、最後まで守ってあげるもんだよな。

 そのコが安心出来るぐらい、諦めずに守り抜くのが本当だよな。

 俺は、本当に……


「っ……」


 ヤバい。このままいたら……

 俺はすぐさま、ベンチから離れた。

 隣の二人は気にせずに、話を続けていた。