「須藤映見さん。

 俺と……付き合ってください」


「……はい……」


 私は答えるように、先輩の手に自分の手を重ねた。



 桜の花びらが美しく舞う中で、

 悲しみの号泣でじゃなく、

 今度は嬉し涙で誓った。


『もう人気者には恋をしない。

 これからは、

 後藤先輩に恋をしていく』……と。



 完