もう人気者には恋をしない

「……相葉」


 私を睨んだまま、相葉君にボソッと声をかけた。


「あ、はい……」


 その真顔と、冷ややかな声に、私と相葉君の緊張が高まる。


 すると……


「このコは……

 お前の彼女か?」


「……はい?」


 相葉君が拍子抜けした声で聞き返した。


 ……はい?


 私も一瞬、ポカンとした。


「だぁーかぁーらぁー!このコは、お前の彼女かって聞いてんだよっ!」


 私に指を差して、イラつきながらまた問いかけた。


 かっ、彼女ぉ!?


「えー!?違いますよっ!

 クラスの友達ですよ!」


 相葉君は慌てて否定した。

 私も、『そうです、友達です』という気持ちを込めて頷いた。