「さぁ立て」 男が言った。 背中にいた男は私の後ろから降りる。 この世は弱肉強食だ。 弱い者を犠牲に強い者は生きていく。 私はその摂理の中では弱い側の人間。 だから強者に虐げられても仕方ない。 その自然の摂理を、私は納得している。 だからといって、ただ私を捕まえただけの奴らがお金を得て楽しそうにしている姿を考えると反吐が出そうになる。 ……曲げられない自然の摂理があることは知っているけれど、抵抗くらい許されるだろう。 私は大勢の男に囲まれながらそんなことを考えていた。