運び屋の受難


「一昨日、大変な事になったんでしょ?」

「知ってたんだ?」

「情報屋をなめちゃいけませんよ」

情報屋はその名の通り情報の売買をするビジネスだ。
翠さんはとくに情報量が多く、ビジネスを徹底してるからお世話になる人も多い。私もその一人。

「でも仕事は仕事。きっちりこなすよ。
お金がなきゃ生きていけないしね」

「うーん。
まぁハルが受けるって言うなら私から言えることなんてないけど。
あ、情報料はきっちり戴くわよ。一万円ね」

「はいはい」

財布から一万円札を取り出した。

「まいどあり。ま、せめてゆっくりしていってよ」

翠さんはお冷を注ぎ足してくれる。
私は残りのナポリタンを口に運んだ。