運び屋の受難



一人になった部屋。

天井を見ながら考えていた。




トオルさんがいる小屋が燃えた時。

どうして私はあの時泣いたのだろうか。


トオルさんのせいでたくさん怪我もしたし、大勢の人に追いかけられた。

それなのに、私が感じたのは悲しいという感情。

恨むことこそあれ、悲しむなんて、我ながらずれている。