「は? 付き合ってた!?」

病院のベッドの上で包帯ぐるぐる巻きの私に、トオルさんは悪びれない顔で謝罪を述べた。

「そ。キリトは俺の…元なにって言うのかはわからないけど。
ごめんね、あいつのヤキモチに巻き込んで 」

「えっと…ゲイの方?」

「ううん。俺は両方イケる方」

「へぇ、バイか」

いや、論点はそこじゃない。
私は話題をもとに戻した。