運び屋の受難



ぐぅぅ

私のお腹が鳴った。


「お腹空いてるの?」

「まだ晩ご飯食べてないから」

「俺を待っててくれたんだもんね。
実は俺もまだなんだ。よかったら一緒に食べない?」

「……」

訝しげな目でトオルさんを見た。
一緒に、というのが気になる。また前のようになるのは勘弁してほしい。

「俺奢るし、店も選ばせてあげるから」

それなら、と私は頷いた。
前から行きたいお店があったから。