「暇だね、何する?」 私に向かって手を伸ばしてきたトオルさんの手首を反射的に掴む。 なんか、身の危険を感じた。 「こういう場所だし、そういうことしちゃう? ただ俺、普通のじゃ満足できないけど勘弁してね。 あ、でも心配しないで。ちゃんと気持ちいいとは思うから」 トオルさんが今浮かべている笑みは、私を追いかけている時や傷付けている時に浮かべていた笑みと同じものだった。 ーーこのままいけば、痛い思いをするのは確実。 そう感じ取り、この状況を打破するために頭を働かせた。