「ただ、諦めるまで時間かかるだろうから、それまで俺達はここで待機していればいいってわけさ」
窓の外を指差した。そっと下を覗くと敷地内に入れずそわそわしている手塚さんが見えた。
「そういうわけで、ここでまったり過ごそう」
強引に話を進められる。
まったりと言うには騒がしい内装だけど。
今日トオルさんに刺されたりすることはないだろうと思う。さっき約束したし。
それなら、急いでやらなきゃならない用事もないし、警察に捕まるわけにもいかないしーーしばらくここで大人しくしているのもありかもしれない、と思った。


