運び屋の受難



『おう』

「もしもし。運び屋ですけど」

『どうした?』

「待ち合わせ場所行ったら、なんか受け取り側殺されてたんですけど」

『はあ?』

何を言ってる、という気持ちが伝わった。私だってよくわかっていない。

「驚くのはわかります。でも事実ですから。
で、アタッシュケースどうします?」

『……相手、そこにいねぇんだろ?』

「息をしてない状態でならいましたけど」

『よくわからんが、とりあえずうちの組に持って帰ってくれ』

「了解です」

電話が切れた。
面倒だけど仕方ない。

私のせいではないと言え、依頼を完遂できなかったのだから。