運び屋の受難



「壊しがいがありそうで何より。
早く体を治してね、俺のために。
……そして、また遊ぼう」

死神は嬉々とした表情で言い、踵を返した。

「あ、ここの払いは俺持ちだから、お金のことは気にしないでいいよ」

後ろ手に手を振り、ドアの向こうへ消えた。

私はその背中をずっと見つめていた。