今日のことは、もう何回も想像してきたことだ。

大丈夫、笑って言えそうだ。



「はは、おかしいなって思ってたし、最初から」

「いつから!? なんで言わなかったんだよ!」


「私、罰ゲームでも楽しかったから。ありがとう龍也君」

「俺は……」

「地味でダサい女と一緒にいるの、恥ずかしかったでしょ? ごめんね、今まで嫌な重いさせて」


そこまで一気に言い切ると、彼が怒った声をあげる。


「何謝ってんだよ!」


大きな声に、思わずびくっと怯えてしまう。

「いや、そうじゃなくて……」


彼は悔しそうに顔を歪める。
互いに言いたいことが、うまく言葉に出来ない。


「星乃先輩のことでもめたって、教えてもらったんだ」


「そうか」


龍也君は深く溜め息をついたあと、真剣な瞳でこちらを見た。



「ちゃんと話してもいいか?」

「うん」



それから龍也君は、詳しくこれまでのことを話してくれた、