「え?」


「有華さんすげー綺麗だよ。
モデルだし、スタイルいいし、おしゃれだし。
並大抵の子じゃ全然敵わないと思うけど。

もしかして、自分が彼女に勝ってるところがあると思ってる?
だから龍也のこと、未練がましく諦めないの?」


突然放たれた冷たい言葉に、心が凍ってしまいそうだった。


透さんって、やっぱり怖い。


まったく、予想もしないところで、急に、突然、予測もさせず。
人の心をざっくり引き裂くような言葉を、平気で吐くから。


透さんがどんなつもりで私にちょっかいをかけているのかは、よく分からないけど。


一つだけはっきり分かったことがある。



――この人、やっぱり私のことが嫌いなんだ。



「そんなの……っ! 人に言われなくたって、私が一番分かってる」