気づけよ・・・バカ

と思ってると・・・急に転んだ相手は立ち上がった。目に涙を溜めて。

その時俺の心がうるさくなった。なんだよこれ・・・。

痛そうな足を抑えながらクラスが張り出している紙を見に行った。

「俺、神崎。お前は?」

何故か俺は転んだ相手に呼びかけた。

「あたし、高坂。」

大きな声で返ってきた。
俺は大きな声で

「本当にごめんな!」

高坂に向かって大きな声で返した。

返事は返って来なかったけど高坂は走り出した。

大丈夫。

と言うように。