「キャー! 先生 今日もイケメン!」


「先生! こっち向いて!」


うるせぇーな…


私は体を起こした


昼休みくらい静かに寝かせろよ…


「あっ、やっぱり起きちゃった?」


葵は隣で携帯をいじっていた


「もー、うるさいんだけど… 前の私なら蹴り飛ばしてるよ」


「それは絶対ダメだからね! もう中学生じゃないんだから」


「はいはい」


黄色い歓声の先には一人の先生


こいつは私の一番嫌いな先生


いつも女子にちやほらされて


それにあのキモい満面の笑み


見ただけで吐き気がする


私は廊下を睨み付けた