昼休み。俺は誰からか呼び出されたから、屋上に向かおうとした。その時、

「咲真！一緒にお昼食べない？咲真今日も購買でしょ？私も今日は購買だから一緒に買いに行こっ」

そんな誘われたのは初めてだし、
一応好きな相手から誘われたわけで、内心、すっげー嬉しかった。けど、

「あー…わり！俺今日用事あってさ、ごめんな！また明日！」

ごめんな夏。誰かは知らねーけど、先約があって…でも夏に本当のことを話す気にもなれず、嘘ついちまった。

とりあえず、昼休みも5分過ぎちまったし、急がねーと…
俺は急いで屋上に向かった。

屋上で待っていたのは、1つ年下の後輩。アイドル的な存在の可愛い子。

そんな子が俺になんのようなんだ？

「あの…その…私、石垣先輩のことが好きです！付き合ってください！」

うわ…初めて告白された…正直嬉しい。

…ん？今なんか夏の声が聞こえたような…まっ！気のせいだよな！ここで夏が泣いてるはずねぇし。
けど、おれは夏が好きだ。だから、


「ごめんな。君の告白に答えられなくて…けど俺は他に好きな人がいるんだ。ほんとにごめんな！」

「そ…うですよね！こっちこそごめんなさい！関わりないのに告白なんかしちゃって！ありがとうございました！さようなら！」