「はぁはぁ…良かったー。間に合って…」
「良かったー。じゃねえだろ!ったく…俺が起こして俺がチャリに載せてやんなかったら堂々の遅刻だっつの!もっと感謝しろよ!?」
「わかってますよーだ!それより早く行かないと朝のHRに間に合わないよ!?」
「そうだな。っておい!抜けがけすんなよ!」


朝から騒がしい会話をしてる私達。
ここ、ナリノミ島は小さな小さな島。
だけど、島の人たちはみんな優しくて暖かい。
これは私と咲真の高3の時のお話。