コンコン…
「しつれいしまーす…夏ー?大丈夫かー…?」

一応寝てたらあれだから、小声で言う。

「…咲真?!私は大丈夫!もしかして鞄持ってきてくれたの!?ありがとうそこに置いといて。」

なんだ起きてんじゃないか…
とりあえずは安心。
けど、顔も見ないとな!
鞄おいててって言ってたけど…
顔少し見るくらいいいだろ。

「夏ー?入るぞ?」

と言って、カーテンをあけた。


「っ見ないでっ!」

…なんだ?顔伏せやがって…
いーから!元気な顔が見たいだけだっつーの!

「見せろって!お前の元気な顔見るまで帰らねーからな!」

グイッ…

…!

「なんで目が腫れてんだ!?泣いたのか?何があった!言えよ!誰にされたんだ?」

夏は目を腫らしていた。泣いた…のか?

「もう!見ないでって言ったでしょ?!
ほっといて!なんでもないから。」

「そんな訳ねーだろ!?誰かになんか言われたのか?」

「違うよ!なんでもないから!早く帰ろ!?」

意地はってる…こうなったら俺の言うことでも聞かないってわかってたから、これ以上はなんも言わずに2人で帰った。