「な、中里!?どうした!?」


泣きながら笑ってる私を心配して背中をさすってくれる彼の優しさにまた泣けてきてしまった。


「私も、杉崎くんが好きです。……私を彼女にしてください。」


私がそう言うとふわっと優しく彼に抱きしめられる。


「す、杉崎くん!?」


びっくりして涙が引っ込んだ。

いつもの彼からは考えられないほど大胆な行動。


「……今、嬉しすぎてやばい。」


「へ!?」


やばい、変な声でた。


「俺、初恋なんだ。中里が。……だから嬉しくて。」


初恋?


「私も。杉崎くんが初恋なんだ。」


ふふふっ、なんか面白い。


「………なんか、こういうの初めてでどうしたらいいかわかんねぇや。…今日一緒に帰らねぇ?」


「うん!帰る!」



私たちの初恋は始まったばかり。