家族で食事した数日後……

今日は例の二人に
会うというので、
僕もついていくことにした。

何かあるにちがいない。

それぞれに、
信昌さん達が
連絡を取り今日
四人で会うことになったのだ。

正確には僕を入れて五人だけど。

「雅実さん」

瀬々串という
姉さんの同僚が
気付いて声をかけて来た。

見た目は、
至って普通のOLっぽい人だ。

そして、隣に
座っているのが
桂瀬という人なのだろう……

「悪いな。

休みの日に呼び出して」

姉さん達の笑顔が
心なしかひきつっている。

二人はまったく気付いてないが……

「特に用事があったわけじゃ
ないから気にするな」

第一印象は、マイペースな人。

「ところで、二人の間に
座っている彼は誰だい?」