最後に君の笑顔を。





その日の夜。
電話がなった。



「……もしもし。」



「マネさん?健太から聞いた。なんで別れたんだよ!練習参加しないとか嘘だろ?」



相手は石井くん。



「嘘じゃないよ。参加しない。健太のことはもう好きじゃない。嫌いになったの。」



「なんでだよ!意味わかんねーよ。」



「野球部のみんな嫌い。もう関わらないで私に。」



返事も聞かずに電話を切った。
ごめんね石井くん。


私のこと嫌って。