最後に君の笑顔を。





次の日私は屋上に健太をよんだ。



「話って?なんで屋上?」



「ごめん。健太、別れよ。」



健太は何も言わずに私を見ている。
そんなの気にせず私は続ける。


「もう嫌いになった。飽きたの。健太も野球も。」



「…………。」



「まー野球部は辞めないけど、もう練習には参加しない。じゃあ。」



それだけ言って立ち去ろうとした。
やっと口を開いた健太。



「結月。俺なんかした?」



何もしてない。
嫌いなんて嘘だよ。
でもこれ以上は耐えられない。



私は何も答えないで屋上を後にした。
涙が溢れ出てきた。
ごめんね。健太。
大好きだよ。