土方が触れた場所全てが熱を帯びているように熱い




こんな経験初めてだった




「___ひゃっ」




「ん?どうした、そんなに可愛い声出して?
お前、左耳が弱いんだな」




華蓮が感じやすい場所に気がついたのか、執拗に左耳をいじられる




「……そんな、ことっ」




否定しようとしても、言葉が上手く出なかった










「華蓮_____」




耳元で優しく囁かれる声と共に、ゆっくりと土方が華蓮の中に入ってくる




「___あっ」




__痛い




とても痛いのに、嫌じゃない




「大丈夫か?」



そんな気遣いを忘れない土方に華蓮は思いっきり抱きついた




「平気じゃないです」




「…!?やめるか??」




華蓮の目には涙が浮かんでいた







「そういう意味じゃありません



恥ずかしくて恥ずかしくて………






でも、これで土方さんと一つになれました



そう思うとなんだか幸せで涙が出てきちゃって」




華蓮がふにゃりと笑うと、土方は右手で華蓮の涙を拭った




「…………今のお前、すげぇ綺麗だ」




「………………え?」




華蓮は自分の耳を疑った




だが、目の前にいる土方の目を見れば先程の言葉がこの場を盛り上げるためか、本心なのかは明らかだった










「華蓮____お前を愛してる」









華蓮は自分を抱き締める土方の胸に顔を埋め、もう一筋の涙を溢した