かなりの長い時間…そうしていた。 世界樹はとても気持ち良く俺を包み込んでくれるような感覚を味わった。 身体中になんだか新しいチカラがみなぎるようだった。 …実際は俺の身体中に魔力が巡り、体の構造が少し変わったことによるものだったのだが… それが分かるのはまだ先の話だ。 振り向けば世界樹に向かって真っ直ぐ伸びた道があった。 俺はゆっくりと世界樹の森を眺めながら出口に足を向けた。 『よい旅を…』 .