降り立った場所は世界樹の目の前。


綺麗な大木だ。


「……◯ウシカに出てきた地下の大木みたいだ…」


化石になって…砂になり…汚れた水を濾過(ロカ)する…


ホゥ…


惚れ惚れとしてため息をつき、ソッと歩み寄り、手を当てる。


コポコポコポ…



ゆっくり樹の肌に耳を当てれば水が吸い上げられていくのが聞こえた。



森は、豊かなんですね。


ホンワリと胸が温かくなった。



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