「えっ……、はい。私、みくっていいます。たちばなみく……。」 「え、うそっ!か、漢字は??」 「へっ!あっ……。」 私は、メモ張を取りだし、字を書く。 あっ。 私は、そのとき、気づいた。 書いた字、 “橘美咲” 確かに、普通ならみさきって読む。 え、じゃあ、 みさきって、ふいにキミが口にした名前は、 彼女でもなんでもなくて、私のこと??! 急に胸が熱くなる。