【短編】電車のキミへ



胸がざわつく。


けれど、


それ以上、


キミのこと、知ってしまったら、


きっと、私は、もう、この電車には乗れないだろうって思ったから、


知ることをやめた。


知らないままで、


キミの姿を見るだけで、


心が満たされるなら、


それで、いいと思ったの。