【短編】電車のキミへ




「えっ!?」


思わず呆気にとらわれる。


嬉しすぎる?!


心臓が飛び跳ねる。


私の心臓はさっきから忙しい。


「でも……、ごめんって……っ。」


「あ、それは……、ほら、彼氏でもなんでもないのに、嬉しすぎるってキモいかなって……。」


な、なんて、かわいいの。


きゅううって胸が締め付けられる。


「そ、そんなことないデス。」


恥ずかしさで色々ぐちゃぐちゃ。


「あと、俺、その知ってたんだ、キミのこと。同じ車両で、その、俺も気になってた。」