「ごめん。」





目の前が真っ暗になる。


途端に、体も心も震えてくる。


美咲さんがいるから、受け取れない。


そうゆうこと……?


涙が目にたまるがここは我慢。


「そ……う、ですか……。」


声も震えてしまう。


さっきまでのウキウキ気分はどこへやら。


受け取ってもらえないって、


振られるって、


こんなにも………っ、





心にくるんだ。





私は、おずおずとチョコを自分の鞄にしまおうとする。


と、


私の手を、キミが掴んだ。


「待ってっ!」