好きと言わないで


「私はお母さんとは違う!!」

私は、胡桃に言い放った。
自分ではそんなに大きな声を出したように感じなかったけれど、廊下にいた生徒たちが話をやめ私をみている。
そこで初めて大声を出したことに気づいた。

「彩音、ごめんね」

胡桃は、私に微笑みかけ謝った。

感情的になった自分が許せなかった。
胡桃は、なにも悪くない。悪いのは私。
だけど、お母さんを引き合いに出されると私はどうもおかしくなる。

何だかんだで職員室にたどり着き、担任には次の授業のプリントを運ぶように指示された。