好きと言わないで


「じゃあ、ステーションにいこう!こっちだよ!」

男の子は、私の手を取る。

「行きたくないっ!!」

「え…んーそれじゃあ!僕と遊ぼう!実は僕も迷子になっちゃったんだ」

無邪気な笑顔だった。

今思えば彼はきっと、察してくれたんだと思う。

男の子はフリーパスを持っていた。そして、ポケットからフリーパスを取り出して私にもくれた。それから私たちはいろいろなアトラクションに一緒に乗った。

楽しかった。
夢みたいな時間。
私はすっかりお母さんのことなんて忘れていた。