好きと言わないで


準備を終えて駅に向かう。
私の家から駅までは遠くなく徒歩5分ほど。

駅についたら電話をするということだが私が駅に着いたのは6時55分。

待ち合わせといえば、男性が先に来て待っているというのが私のよく知るデートの待ち合わせ。

もしかしてすっぽかされたかな?
そんな風にすら考えてしまう。

どうしたものか。

私は、駅外にある噴水広場で待つことにした。
回りにはデートの待ち合わせであろう男性や女性たち
先程まで明るかった空も闇へと姿を変えた。その為噴水は綺羅びやかに色を変えまるでイルミネーションのようだ。
赤、青、緑、黄。様々な色に変化していく。

もし仮に電話のあのひとが来なくてもよかった。
何故ならただの口実だったから。
家にいたら重圧に押し潰されてしまいそうだったから。
だからと言って胡桃に頼るわけにもいかなかった。
誰でもよかった、そんなのは言い訳。
今日だけ、今日1日だけ私を連れ回して欲しかったのだ。