だから、見て確認しよっかなって思ったんだけど…
コイツ相手じゃ、無理だったのかも…
「史ちゃんと貴史君って、やっぱり仲良いね」
「はぁ?!」
「どこが?!」
穂花の言葉に、思わず顔を顰めてしまう。
どこをどう見て仲良いのか…
「う〜ん…なんか、似てるトコあるし。ケンカできちゃうのも仲良いからかなぁって」
「いや…単に気が合わないからだと思うけど?」
「あ〜…あたしもそれ思う。仲良いとかない」
気が合うとは思えないし…
そりゃコイツにもいいトコあるけど…やっぱり苦手意識の方が勝るし。
「そうかな?史ちゃんも貴史君もお互い気を遣いすぎてる感じはするけど、気が合うと思うよ?」
ないない…絶対ない!
「なんで俺がコイツに気を遣わなきゃなんだ?」
「あたし、この人に気遣いした覚えはないけど?」
あたしと貴史君を見比べて、穂花はクスクス笑い出した。
「うん…やっぱり似てると思うよ?」
たまたま似たような発言しちゃっただけなのに…
