鈍恋diary


「夏帆が時間ヤバいなら、その辺のお店でいいよ?」

「でも穂花が大丈夫なら、私もカラオケしたいかな?」

「じゃあ、待つ?」

なんて二人が相談してるから、あたしはどうなるか見守るだけ。

この流れは待つことになりそうかな…

なんて呑気にしてたら、後ろから肩を叩かれて、ビクッとしてた。

知り合いなんていなかったはず。

振り返った先にいたのは、他校の男子で…もちろんあたしの知らない人。

「何か?」

「待ち時間長いの?」

「2時間って言われましたけど?」

なんで店員に聞かず、あたしに聞くんだろ…なんて疑問は、その人の次の言葉で判明した。