鈍恋diary


「今日はカラオケしたい気分だったのになぁ…」

「諦めなって…それとも、2時間待つ?」

他の店も似たような状況だろうと予測できるから、今日は待つか諦めるかの選択しかない。

まぁ、確実に空くのが2時間なだけで、それまでに出る人がいれば2時間も待たなくてもいいんだけれど…

「2時間待ってからカラオケって帰り遅くなるし…」

「うん、だからどうしたい?あたし別にどっちでもいいから、夏帆と穂花で決めていいよ」

仲良くないと考えるの面倒で押し付けてると思われるあたしの問い掛け。

夏帆と穂花は、わかってくれてるから、ありがとって言う。

夏帆は家は近いけど、遅くなると親がうるさいらしい。

穂花は遅くなっても何も言われないけど、この中じゃ一番家が遠い。

あたしは連絡さえすれば問題ないから、二人の都合に合わせてるだけ。