鈍恋diary


「気にしなくていいから。さっきのは、俺といる時って意味だと思ったんだろうし…なんか今日素直だから、ちょっとは仲良くなれたのかもしれないけど、まだ全然踏み込める距離にいないのわかってる」

ホント、なんでこんなにあたしのことお見通しなんだろ?

「あー、最悪…好かれてもねぇ相手に告るとか、警戒されるだけなのに。史華の場合避けそうだし…」

「別に嫌ってはないから…避けたりもしないよ?」

「律儀に答えなくていい…遠慮しなくていいならいいけど」

遠慮って…どういう意味だろ?

さっきの人たちみたいなのじゃないよね…

「バカ!強引に迫るとかしねぇから…ただ、今日みたいに誘ったりとかそういうの」

「あ…そういう意味だったんだ。って、あたし声に出してた?」

「顔に出てる。微妙な時もあるけど、考えてそうなことは大体わかる」

そんなに顔に出てる?!

自分じゃわからないから、どうしていいかわからないよ…

「気にしなくていいって。見てておもしろいし」

おもしろいって…酷くない?!

「史華が言えないこと伝わってくるから助かるし…可愛いと思うからいいんだよ」

顔熱い…

好きって言われた相手に可愛いって言われたら、衝撃が…