鈍恋diary


「高校の友達…今度友季子にも紹介するから」

「うん、約束ね!ふーちゃんの友達はゆっこの友達だもん」

えへへって笑ってたら可愛いんだけど…

「ホントにコウ君じゃない?」

「違うから…なんでそんな航希に拘るの?」

「だって、ゆっこのふーちゃんにベタベタするし、ふーちゃんもコウ君には優しいし…見てたらイライラしてぶっ殺したくなるんだもん」

なんかいろいろツッコミたいけど…

聞かなかったことにした方が賢明かな?

「ホントにコウ君じゃない?ってか、他の男でもイヤかな〜?

ゆっこのふーちゃんが穢れちゃう!」

どういう発想か知らないけど、とりあえず貴史君と一緒なのバレないようにしなきゃ、もっと暴走しそう。

「友季子は誰と来たの?」

「ママとトモ君とトモ君の友達…今からボーリングするんだよ!ふーちゃんは?」

「ボーリングしてて帰るとこだよ」

入れ違いでよかった…

ゆっこならおばさん一緒でも、絶対暴走するだろうし…

「そっか…じゃあ、楽しんでね?」

「うん、ありがと。ふーちゃんも気を付けて帰ってね?

変な男いたらキックだよ?コウ君とかスルーね!」

「あ…うん。またね」

ニコニコ手を振る友季子から逃げるようにトイレの外へ。