鈍恋diary


「貴史君も言ったから、あたしも言った方がいいのかと思って」

「お前の代わりに言ったからいいんだよ」

「…ありがと」

「なんか今日は妙に素直だな?」

そんなつもりはないけど…そうなのかな?

「そう?あ…手洗って来ていい?支払いしてから行こうと思ってたから」

「じゃあ、先に外出て待っとくな」

「うん、ごめんね。ありがと」

エレベーターを出て、あたしはトイレへ。

手を洗って出ようとしたら…

「ふーちゃん!久しぶり〜」

「友季子?!」

「偶然会えるなんて運命的だね〜。ふーちゃん誰と来たの?もしかして、コウ君じゃないよね?」

「航希じゃないない!」

友季子は中学の同級生。

仲良いんだけど、ちょっと変わってて…

「誰?!ゆっこの知ってる人??」

「友季子の知らない人…かな?」

「誰?女の子?ゆっことより仲良いの??

あ…ふーちゃん、もしかして彼氏できちゃっててデートとかじゃないよね??」

出た…友季子の病気。

なんか知らないけど、自分が1番じゃなきゃイヤ…みたいなとこあって…

男の子嫌いなのか、航希があたしに飛び付いて来たの初めて見た時なんか豹変ぶりにあたしもビックリしたっけ。