「史華ちゃん、付き合わせてごめんな…ありがと」
「いえ、あたしも楽しかったです」
結局あの後2ゲームして、あたしはどっちも最下位。
「で、タカは史華ちゃんの罰ゲームまだ考えてんのか?」
「しつけぇな…ナシでいいっつっただろ?」
2ゲーム目は龍樹さんが1位で、あたしに出された罰ゲームは、龍樹さんをお兄ちゃんって呼ぶこと。
3ゲーム目は貴史君が1位だったけど、罰ゲームなしでいいって言ってくれた。
「だいたい史華女なんだから、免除が普通だろ?
それなのに、お兄ちゃんとか呼ばすの変人だって」
「見た目は可愛い弟が口悪すぎて…可愛い妹だったらな〜っていう憧れのシチュエーションだ」
「人のせいにすんな、変人!」
貴史君と龍樹さんはずっとこうやって口論してる。
「お兄ちゃんに変人とか酷いと思うよな、史華ちゃん!」
「貴史君怒らせるのが悪いと思います」
「え〜、史華ちゃん、タカの味方?」
「味方してないととんでもない罰ゲームされるかもしれないので」
「つうか、龍樹に近付くなって罰ゲームどうなったんだよ?!」
あ…そう言えばそんなこと言われてたかも。
