鈍恋diary


『嫌われてると思ってた』

「…ごめん。あたし、男の人苦手だから…あんまり関わりたくないって思っちゃって、ズケズケ言うか、無視するかになりやすいから」

あぁ…もう、また余計なこと言った。

「とくかく、別に嫌ってはないし、貴史君にどう思われてても気にしないから…貴史君も気にしなくていいよ」

『別に俺に気を遣わなくていいからな?…俺もズケズケ言う方だし、お互いさまだと思うから』

「あ…うん、ありがと」

ホントに気遣いとかしてないと思うけど…

『そういうことだから、その呼び方やめろ…お前に君付けされるとなんか変な感じする』

「あたし、あんまり呼び捨てにはしないけど?仲良い子だけだから」

『…俺、呼び捨てしてるし、お前は君付けとかだとなんか違和感あるから…貴史でいい』

「あ…ごめん。あたし気にならないから…気にしなくていいよ?」

なんか意外…結構細かいこと気にするんだ。

偉そうだから、呼び捨てされるのとか嫌うタイプだと思ってた…