ビー玉炭酸水。



うるうるお目目の梔 ダンテ。

ビー玉みたいな瞳から溢れんばかりの塩水がたまって、綺麗。

ドライヤーもいいけどこっちもいい。
これは随分面白い玩具だこと。

『まじ、ひでー』

「まじ、さとりこえー」

日が傾いて空が色を替える。

憎たらしい自由の青い空から、もの悲しく低迷の赤い空へ。
そして、閉鎖的な黒へとかわる。
どの空も"残酷"と言う共通点を孕んでいる。

「おなかすいたねー」

『なんで冷蔵庫のなかガラス瓶ばっかなんだよ。しかも全部ビー玉入りのソーダーだし』

「・・・私はね、笑っていたいのよ。」

『・・・・・』

「明日は食べようか。さすがに炭酸じゃあ3日が限界」

『・・わり。俺、全部食べちゃった。買い置き』

「死ね」

『か、買い物行こう、明日』

「お金は?」

『・・・・働きます』

「ほんと、使えない」

微睡む意識。
いつの間にか私、梔 ダンテに膝枕されてる。
どうりで顔がやけにはっきり近くで見えると思った。
これもこの妖怪さとりの変な技、なのかな。
まぁ、なんでもいい。
すごく、眠たいから、一緒に、寝ようか。

『へいへい。おやすみ』

私の頭を抱えて梔 ダンテも縁側に寝転んだ。
頭の下に腕が入り込む。いわゆる腕枕。
抱きつくようにくるまって、今日はもう寝てしまおう。

「おやすみ、ダンテ」

『おやすみ、罪』

出逢ってまだ、3日。
されど、3日。