手早くお弁当箱を片づけて、東雲くんの方見ると、少しウトウトした様子で壁にもたれていた。
こ、これは起こしていいのかな?
「あの……東雲くん、」
おずおずと名前を呼んでみると、目が覚めたのか、バッと顔を上げた。
「やべ、ごめん深町さん。寝かけてた」
「寝てないんですか?」
「えっと……まぁ、ね」
歯切れの悪い返事に首をかしげる。
「とにかく、行こうか。屋上寒いし」
「はい……」
あたしたちは屋上から出て階段を降りる。
「明日も体育4時間目だっけ?」
「ハイ、東雲くんたちのクラスと合同ですよね」
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