2015.2.14~Valentine Love~






手早くお弁当箱を片づけて、東雲くんの方見ると、少しウトウトした様子で壁にもたれていた。




こ、これは起こしていいのかな?





「あの……東雲くん、」




おずおずと名前を呼んでみると、目が覚めたのか、バッと顔を上げた。





「やべ、ごめん深町さん。寝かけてた」





「寝てないんですか?」




「えっと……まぁ、ね」





歯切れの悪い返事に首をかしげる。





「とにかく、行こうか。屋上寒いし」




「はい……」





あたしたちは屋上から出て階段を降りる。






「明日も体育4時間目だっけ?」





「ハイ、東雲くんたちのクラスと合同ですよね」