吉川くんを見ると、軽く頷いた。 あ、すごい良い人。 助かった……。 あたしと優里はお弁当、東雲くんたちは購買のパンを食べ始める。 黙々と食べるのかと思いきや、話はとても弾んで。 みんなでワイワイと楽しくその時間を過ごした。 ─────────────────────…… 「あ、深町さん」 昼休みがあと10分ほどで終わる時、そう声をかけられた。 「吉川くん……でしたよね?どうかしました?」 あたしに話しかけてきたのはさっき助けてくれた吉川くん。