2015.2.14~Valentine Love~






「え?」





東雲くんが、つぶやくように言葉を発する。




その次の瞬間、ニッコリと笑ってこう言った。




「俺はいいと思うよ、深町さんのこと」





「おお、環!言った〜」




皆本くんが驚いたように言う。





「じゃ、じゃあ結愛と……」





「それは俺が決めることじゃないから。深町さんの好きなようにしたらいいよ」




あたしに、微笑むその姿に、胸がキュンと小さく鳴った。





あたし、なんでドキドキしてるの?




「ま、それは置いといて。先に昼メシ食おう」





一瞬の沈黙の後、吉川くんが仕切り直すように言った。