「大丈夫!昴のとこ行くだけだし」 「ならいいけど。じゃあ、後で電話しとく」 「ありがとう!ヨロシクですっ」 ヒラヒラと手を振って教室から出て行った。 あ、外に男子待たせてたんだ。 終わるの遅かったかな? ……大丈夫、かな? 笑い合ってるし。 「美結」 「ん?梓」 あたしは首をかしげる。 「昴になんか作るの?」 「うん、いつもバスケの練習キツイらしいから甘いものでも渡そうと思って」 「そうなんだ、じゃあ今日の放課後材料買いに行かない?」 あたしは目をパチリとさせた。