キーンコーンカーンコーン 「あ、終わりましたね」 「そうだね。よし、手当てありがとう、助かった」 足を指差してそう言う彼にあたしはこう言った。 「いえ、大したことじゃないです……お大事に」 「ん、返事待ってるね」 そう言って彼は手をヒラヒラと振って戻っていった。 初めて話すのに……すごい気さくな人だったなぁ。 さぞかし人気な人なんだろう。 「あたしも着替えないと」 彼が行った方向とは逆の方に歩き始める。 なぜか楽しみになっていたあたしだった。