迷惑かけまいと早く歩こうとする彼を止めた。
「っあー、こういう時逆だったらな……」
その声が聞こえ、彼の方を向く。
「そしたら、早く連れてけるじゃん。まぁ、深町さんにケガされても困るけど」
なんだかよく分からないけど、迷惑かけないように気を遣おうとしてくれたのかな?
「それもそうですね……でも、あたしも迷惑かけられないです」
そう言って笑うと、彼も笑ってくれた。
「あ、保健室」
ケガのことを考慮してなのか、体育館の近くにある。
「あれ……先生会議中らしいです」
プレートが飾ってあり、“会議中なので不在”と書いてあった。

