「保健委員です。あの、先生……ケガですか?」
「あぁ。深町、コイツ保健室に連れて行ってくれ。立てるか、東雲」
“東雲”と呼ばれたその人は、ゆっくりと立ち上がった。
「スイマセン……大丈夫っす」
足を捻ったのか、顔をしかめている。
「大丈夫なわけあるか。痛いなら保健室で休んどけ。頼んだぞ深町」
「あ、はい」
本当に痛そう……。
ひょこひょこと足をかばって歩く。
体育館の端まで来た時、あたしは声をかけた。
「大丈夫ですか?肩組みますか?」
「いや、大丈夫。ごめん深町さん」
「謝らないで下さい、ゆっくりでいいですよ?急ぐとより痛めます」

