「俺らとご飯食べない?」
……またか。
「ね、優里ちゃん」
あたし、深町結愛。
優里ちゃん、と名前を呼ばれた彼女はあたしの友達、小林優里。
「深町さんも一緒にどう?」
今、意味が分からない状況に立ち会っている。
それは、男子2〜3人からお昼ご飯に誘われること。
いつものことなんだけど。
というか、なんであたしまで誘うんですか?
あなたたちの目当ては優里でしょ。
「結愛……?」
「あたしはいいよ、優里はどうぞ」
別にあたし知らない人と食べたいなんて思わないし。
優里が食べたいならあたし1人でも……。

